野良猫を飼い始める
猫を飼い始めた。
最初の出会いは昨年の秋ごろ。
台風を理由に会社を休み家で寝ていたところ、野良猫が庭に現れた。
茶トラの子猫で、毛並みが良く男前。
カツオ節をあげるとよく食べ、長い間その場に座り込んでいる。その後、警戒しながらも家の中に入ってくる。近づくと逃げていき、その日はそれまで。
好きな居酒屋の名前から採り、シンスケと名付ける。
数日後の夜、シンスケ再度来訪。
今度は友人を連れてくる。
シンスケと同じくらいの子猫なので、兄弟かもしれない。
(動きが妙にシンクロしてる。やはり兄弟か。)
その後も度々訪れるようになり、
カツオ節だのシーチキンだの、食べかけの肉などもあげるようになる。数週間後にはシンスケ達のためにコンビニで猫のおやつを買うのが日課になる。
このころにはだいぶ距離も近づいてきていて、おもちゃで遊んだりもしてくれるようになった。
このころ、シンスケは一度、ネズミのおもちゃを持ってどこかに走り去ってしまい、それからしばらくの間、姿を見せなくなっていたことがある。
この期間にシンスケが何をやっていたのか、想像しかできないけれど、もしかしたら誰かに捕まっていたのかもしれないと思っている。
というのも、我が家の付近では「地域猫活動」が盛んなようで、野良猫を捕まえて去勢or不妊手術をして、リリースするという一連の活動をボランティアでやっている団体があるみたいなのだ。
写真はないけど、シンスケとよく一緒に来ていたサビ猫(クロと命名)と白がちな茶トラ(シロと命名)も一時期いなくなって、耳がV字カットされた状態で数週間後に現れたことがあった。(V字カットは去勢・不妊の証)
シンスケも何かの拍子に捕まって、でもまだ未成熟で去勢手術ができなかったから、そのまま野に放されたのかもしれない。あくまで想像でしかないけれど。
(失踪直前くらいのシンスケ)
シンスケが現れないまま冬になり、どんどん寒くなってくる。
シンスケの身を案じる日々。
元気でやっているのか、エサは食べられているか。
ある日、会社から帰って外を見ると、シンスケがいた。
拍子抜けするほどいつものように座っている。
痩せた様子も無く、毛並みもいい。
シンスケはなかなか愛想がよく、したたかなところもあるので、おそらく他の家でもエサをもらってるのだろう。
安心する。
ただ、目を患っているらしく右目から絶えず涙を流し、くしゃみも止まらない様子。ストーブを外に出してやると喜ぶ。
この頃から次第に、シンスケを飼いたいという気持ちが強くなる。
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