IRkitで猫の熱中症対策
梅雨が明けて、びっくりするほど暑くなってきました。
我が家では、立地の関係で夏の昼間は異常なほど暑くなるので、猫たちのために外出時も弱めにエアコンを付けるようにしてます。でも、あまり言いにくい話ですが、ときどき付け忘れることもあります。
とくに、しばらく雨が続いて気温が下がってて、翌日急に晴れたときなど、油断してエアコン付けずに仕事に行ってしまうことが何度かありました。猫たちは無事でしたが、熱中症になってもおかしくない環境だったことは間違いない。申し訳ない。
(我が家のエアコンは古いので、タイマーは“●時間後に切れる”みたいな形で、その都度設定しないといけないのです。)
ということで、このような事態を抜本的に解決するため、テクノロジーに頼ることにしました。これです。IRkit。
IRKit - iPhone,iPadを使って外出先からエアコン等の家電を操作できる学習リモコン
- 出版社/メーカー: maaash.jp
- メディア: エレクトロニクス
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これも、とあるベンチャー企業が最近リリースした商品で、スマホを通して遠隔地からでも家電を制御できるという品物。で、買いまして、また次の日には現物が到着しまして、スマホにアプリを入れまして、エアコンを動かせるようにちょこちょこと設定しまして。
このような状況に。
(この奥で青く光ってるのがIRkit)
(IRkitの操作画面)
結果、、、問題なく稼働して、我が家の猫熱中症問題はほぼ完全に解決しました。めでたい。会社からでもどこからでも、今日は暑いぞ、と感じたらすぐに自宅でエアコンが入れられます。
あともう一歩進めようと思うと、「一定の温度になったら自動的にエアコンが付くようにする」というところでしょうか。このIRkit、オープンソースなので、温度計を組み込んだりとかもできるみたいなんですよね。でも、これを自分でやるとなるとけっこう大変かも。やってみようか、どうしようか。あ、でも、調べればもうやってる人いるかも。まずは、やってる人を探してみよう。
(部屋が涼しくなったからと、真夏に日光浴を楽しむゴマ氏。人間がコタツでアイス食うような感じか)
宮崎の猫
地方都市への出張が大好物です。もともと、いろいろな街の居酒屋に行くのが好きで、それは今も変わらないのですが、最近ではそれに加えて「街の猫」に会うのが楽しみであったりします。
本日は宮崎市へ出張に来ており、そこでこの方と出会いました。
宮崎の繁華街「西橘」の一角の薬局前に鎮座していた猫。
人懐こいので飼い猫かと思いきや、近くの商店主がみんなで面倒みている「商店街猫」的な猫だとのこと。薬局の店主いわく、名前は「花」で13歳♀とのこと。外暮らしの猫で13歳というのは、かなり長生きの部類。大事にされている模様。
(あくびしそうな花さん。)
(なでると喜ぶ花さん。)
(至福のご様子。このあと、足に絡みついてきてスーツが毛だらけに。まあいいけど。)
(あれ?どっかいくの??)
(毛づくろいか。)
(そしてこちらを見る。)
(また会う日まで)
歳をとった雌猫というのは、なんとも言えない魅力があります。顔の筋肉が「たゆん」としているからなのか、柔和な表情も素敵であります。そういえば、以前に出会った根津の猫とちょっと似てるかも。彼女もお歳を召した雌猫だったな。今頃どうしているだろう。
猫はいいな。とても好きだ。飲み屋も好きだが。
備忘録的に書いておくと、本日は宮崎市の「丸万焼鳥本店」という店に行きました。瓶ビール、もも焼き、焼酎、(鳥の)もつ焼き、砂肝焼きで3500円くらいだったかと。うまし。
Safie(防犯カメラ)でリアルねこあつめ
スマホアプリの「ねこあつめ」、今さらながらやってみたのですが、たいそう面白くてはまってしまっています。
私などは、家にも2匹ほど猫を飼っていますし、庭にも野良猫がバンバン来ますし、近所の公園にも猫の集会所があるなど、猫環境としては非常に充実しているとは思うのですが、やはりいつでもどこでも猫を眺められるというのは魅力的です。それがゲームの中の猫であっても。
そこで思ったのです。ゲームもいいけれど、我が家のリアル猫を外出先からでも見られるようにしたいな、と。そして、これを買いました。
Safie(セーフィー)というのは、あるベンチャー企業が最近立ち上げたセキュリティサービスで、それに対応するカメラを買うと、スマホからいつでも映像が見れるのです。で、そのサービスに対応したカメラが注文した翌日には届きまして。猫がよくいる窓辺が映るように設置しまして。スマホのアプリをインストールしまして。
このような感じに!画質もけっこういいです。
で、そのまま仕事場に行きまして、ことあるごとに眺めていたのですが。
あっさり成功!仕事場で我が家の猫たちのライブ映像を見れるというのは、思った以上に幸福なことで、見るたびにニヤニヤとしてしまいました。
私たち人間がいない間も、我が家の猫たちは互いに毛づくろいしあったり、追いかけまわしたり、だらっと昼寝したり、変わらぬ幸せそうな日常を送っているようです。
これは防犯カメラの本来の使い方とは全然違うわけですけれども、こっちの用途でもいろいろ使えそうだなと感じます。もっといろいろ試してみよう。
(シンスケの毛づくろいをするゴマの図)
(カメラの目の前でゆったりとたなびくシンスケのしっぽ)
(お分かりいただけただろうか・・・。夜でもけっこう映ってる。)
【書評のようなもの】戦争における人殺しの心理学(デーブ・グロスマン)
最近は仕事が少し落ち着いているので、ぼちぼちと本を読んでいる。ここ数週間で読んだ本はけっこう良いものが多かったのだけれど、なかでもこの「戦争における人殺しの心理学」は秀逸であった。
戦争において人が人を殺す際に「人の精神」にどのような作用が起こっているのかを、実際に戦争に参加した軍人の膨大な証言をもとに研究し明らかにした本で、文庫本とは言え500ページ近くにもなる読みごたえのある一冊。
長ーい本ではあるが、この本の中心になるテーマはけっこうシンプルで、「人は他人を殺したくないし、実際にめったなことでは殺せない」ということ。
近代以前の戦争の記録を紐解いていくと、至近距離での銃撃戦においても実際に相手に向かって発砲している兵士は実は少なく、なにかしら理由をつけて撃たないとか、相手の頭上に向かって撃つなどして、なんとか人殺しを回避しようとする兵士が全体の8割以上にのぼっていたらしい。そして、戦争において積極的に人を殺す人は兵士全体の2%程度で、これはもともと平常の人間社会では異質とされる「社会的病質者」と呼べる人たちとのこと。(読み返しながら書いている訳ではないので、用語とか数字はちょっと間違ってるかも)
多くの戦争映画やマンガ・アニメだと、主人公はもとより普通の兵士もそれほど抵抗を感じているそぶりもなく敵を殺しているが、「そんなことありえない」というのが実際らしい。
こうした記録を読んでいると、こういう表現が正しいかはわからないけれど、ある意味でほっとするというか、救いがあるな、と感じる。そうだ、我々は人を絶対に殺したくないのだ、そうなんだよ!このやろう!という気持ちになる。
私は考古学とか民俗学っぽい本を読むのが好きなので、昔の戦争の話なども読むことが多い。そうすると、やっぱり結構悲惨な話も出てきて気がめいることもある。「人の本性って結局は残酷なんだろうか」と思ってしまっていたところがある。そんな私にとって、この本は救いだ。人は、国家とか権力とかに人を殺すように強いられるけれども、どれだけ強いられても普通の人は人を殺さない。
ただ、この本の後半を読んでいくと、もっと恐ろしい話がぽろぽろと出てくる。相手との距離があったり、戦車や航空機・ミサイルなど、相手との間に機械が介在していると、人殺しに関して抵抗感が薄くなる。近現代の戦争はほとんどが遠距離の相手を機械で殺傷する戦争なので、どんどん心理的な抵抗が小さくなり、被害者の数も増加する。とか。さらに、現代の軍は、この「人を殺したくない」という人の心をコントロールし抑え込む技術を発展させているとのこと。例えば、銃撃の訓練において、できるだけリアルな的(まと)を用いるなど、訓練と実戦の境目をあいまいにしてしまうことで、実戦でも条件反射的に人を殺せるようにしてしまう、とか。恐ろしい。
軍とか国家とかの、大きな組織は構成員を思い通りに動かす技術・ノウハウをどんどん高めていて、でも中の人はそんなにすぐには変われないので、いいように使われてしまう。これは本当に不幸なことだ。「人を殺したくない個人」としては、これらの国家とか軍とかの「やり口」を知っておくことで最低限の防衛をしていかんとな、と思うところ。
天然シカ毛皮の猫用オモチャ「シカマウス」試験販売開始(→現在販売一時停止中)
ちなみに、これまでの開発経緯などはこちらの記事にばらばらと書いています。
minneだと写真が5枚までで文章も少ししか載せられないので、とりあえずこちらでも写真をひたすら貼ってみようとおもいます。わが家の散らかった玄関が写ってるのがお恥ずかしい。
でも、ほんとにびっくりするくらい喜ぶんですよ。ほんとですよ。
鹿の毛皮を使ったネコのオモチャ開発中_その2
以前、鹿の毛皮を使ったネコのオモチャを作ってみた話をこのブログに書いたことがあります。
岐阜県の里山では鹿による農作物への被害が深刻になっていて、地元の猟師さんなどが頑張って狩猟することで個体数を調整しているのですが、その猟師さんが狩って手でなめした毛皮を譲っていただき、我が家のネコ用のオモチャとして活用しています。
野生のシカ革だからなのか、手でなめしてるからなのか、ネコの本能に訴えかける何かがあるらしく、市販のどのオモチャよりも我が家のネコに愛されてる。せっかくなので、これをもうすこし完成度を高めて製品化していくことができればいいなと思い、あれこれとためしているところ。
友人のデザイナー(?)にお願いをして製品のデザインを考えてもらい、試作品をいくつか作ってもらった。それがこちら・・・。
(いやいや、写真撮るの邪魔すんなよ)
それがこちらです。
夏毛のシカの毛皮を水玉の形に切って、それを2枚張り合わせたものです。
早速遊んでみる
せっかくなので、我が家のネコにこの試作品で遊んでもらうことにしましょう。
本当は、紐をつけて引っ張って遊ぶことを想定していたんですが、ちょっとサイズが大きかったみたいで遊びにくそうにしていたので、「(人が)投げて(ネコが)取って来る遊び」に切り替えました。
うちのネコ、普段はオモチャを投げると私の足元までくわえて持ってきてポトンと落とし、「ほれ、さっさともう一回投げろや」という顔をしてくるのですが、この鹿革オモチャは、オモチャというよりは「獲物」として認識しているようで、私に横取りされるのを恐れて威嚇してくる始末。ともあれ、喜んでくれてよかったです。
製品化に向けての課題
このように、このプロダクトはすでに結構できあがっているので、あとはサイズや重さなどを調整すれば、製品化することは可能なような気がしています。一方で、課題も少なくない。例えば、以下のようなところで悩んでいます。
- 毛皮自体は猟師さんがたくさん獲ってくれるけど、その毛皮をなめしてくれる人がいない。(手なめしは非常に時間と手間がかかるので、ずっと猟師さんに頼っている訳にもいかない)
- その毛皮を縫って加工してくれる人が見つかっていない
今後は、これらをなんとかしなくては。頭が痛い問題です。